妊婦健診と入院費用 の概算(順天堂病院の場合)

この記事では、順天堂病院での妊婦健診と入院にかかる費用をまとめます。※2022年8月現在。 後日、出産・退院したら実費をまとめて改めて記事にする予定です。

目次

産科妊婦健診費用

順天堂はセミオープンシステムのため、通常の妊婦さんであれば順天堂病院で受ける妊婦健診は20週胎児スクリーニング検査と34週以降からの妊婦健診となります。しかし、ここでは8週からずっと妊婦健診を順天堂で受けた場合の費用も載せました。

妊婦健診費用は「自費」となります。各自治体から発行される補助券を使用することによって、自己負担金額を減らすことができます。ですが、地域やクリニックによって自己負担額がゼロになる場合や数千円〜数万円になることがありますので、あらかじめ自分が住んでいる地域がどの程度の金額になるのか調べておくといいかもしれません。ちなみに、東京都は全国で一番妊婦健診費用の自己負担額が高いです…。

ふんふん

出生率が過去最低を記録している日本。なのに妊婦健診費用が保険適用外って…

外来診療費用…妊婦健診 6,000円(初診7,000円) ※血圧測定・尿検査・児心音聴取・超音波・医師or助産師の診察含む

検査費用

検査時期検査内容費用
8~11週血液検査+腟分泌物培養検査約35,000円
8~11週子宮頸がん検査約6,000円
20週前後胎児超音波スクリーニング5,500円
22~26週クラミジア抗原検査約10,000円
26~28週血液検査+50g GCT(耐糖能検査)約8,000円
35~36週血液検査+腟分泌物培養検査約16,000円
39週以降胎児心拍モニタリング約2,000円
※2022年8月現在

順天堂病院産科HPより

http://www.j-obstet.com/cost/

分娩費用

分娩内容費用
経腟分娩(自費) ※入院5日間約85万円
帝王切開術(自費+保険) ※入院6日間約85万円
無痛分娩加算15万円
新生児管理費(健常児)14,070円/日
※2022年8月現在

順天堂病院産科HPより

http://www.j-obstet.com/cost/

基本の分娩費用が「約85万円」で、無痛分娩を希望すると追加で「15万円」。新生児管理費が入院日数によって毎日加算される、ということになりますね。

分娩費用が高くて驚きましたが、総合病院ということで緊急事態にすぐに対応してもらえる安心をお金で買う…と考えることにしました。

また、加入している健康保険組合から出産育児一時金が「42万円」支給されますので、実質負担する分娩費用は「約43万円」となります。

ふんふん

出産育児一時金の引き上げについて少し前に話題になりましたが、政府の回答はいつもの「慎重に検討する」で終わってますね…

入院費用

病室費用
A個室(シャワー・トイレ付)※産科病棟にない40,640円/日
B個室(トイレ付)36,360円/日
多数室(4人部屋:4A)6,950円/日
多数室(4人部屋:4B)差額なし
※2022年8月現在

順天堂病院産科HPより

http://www.j-obstet.com/cost/

病室によって料金が異なってきます。注意しなければならないことは、「A個室は産科病棟にないこと」「多数室(いわゆる大部屋)を希望していても満床の場合は個室へ入院しなければならず、その際は病院都合であっても差額料金を負担することになる」という2点です。差額ベット料金は、民間の医療保険で補償対象になることがあるようです。民間の保険に加入している方は一度、補償内容を見直したり担当者に連絡して確認してみると良いですね。

ふんふん

A個室の料金、星付きホテルに泊まれる金額じゃないか高い…!

また、多数室4Aと4Bの違いはTVが有料か無料かの違いです。4Aはテレビが見放題で、4Bは別途TVカードを購入しないと見られないということになります。

私の場合は、A個室は高すぎるし産科病棟にないのであれば移動が大変なので、すぐに候補から除外。第一希望はB個室で出してあります。知らない人がいるところで眠れない人間なので…。そして第二希望が4Bで、第三希望を4Aとしました。入院手続きをする際に、病室の希望を聞かれますので第三希望まで出しておくといいです。

ですが、病室の希望を出していたとしても、入院時の部屋の埋まり具合によって希望の病室へは入れません。個室を希望してが多数室になったり、多数室希望だったけど個室になったり、ということがありますので、病室については希望通りにいかないことを前提に考えておくとよいかと思います。

費用のシミュレーション

さて、ここまでの想定される費用を踏まえて順天堂病院で健診から出産までにかかるトータルをシミュレーションしてみます。順天堂病院で最初の妊婦健診から受診していた場合です。セミオープンシステムを利用している方は33週までにそれぞれクリニックによって自己負担金額が異なってくると思いますので、ご注意ください。

内容費用
妊婦健診 (8週〜39週まで)約85,500円
分娩費用約850,000円
無痛分娩加算150,000円
新生児管理費 (健常児)×5日間70,350円
B個室 × 5日間181,800円
合計約1,337,650円
心拍確認ができるとされる8 週から39週まで妊婦健診を受けたと想定。また、無痛分娩で分娩したものとし、病室はB個室で入院期間は5日間。

トータルで約140万円かかるという計算になりました。…高いですね。個室ではなく差額なしの多数室4Bにしたとしても約120万円かかります。また、上記の妊婦健診費用は何事もなく進んだ場合の費用です。途中でトラブルが発生して緊急受診したり、妊娠悪阻や切迫早産になって入院したり、と何かしら追加で費用が発生することもありますよね。また、補助券が使えるのって母子手帳をもらってから、つまり8週目以降が大半です。8週前に産婦人科で妊娠しているかの検査をした場合、自費なんです。なので、それらの費用を追加するともっと費用が発生しているということになりますね…。

退院時に窓口で支払う金額は、出産手当一時金で差し引いても約832,150円という計算に。

改めて、医療費を自費で負担するってとても大変であることがわかります。そしてなぜ妊娠・出産費用が保険適用外なのか分かりません…。出産手当一時金が出たとしても、分娩費用すら賄えないんですよね。政府は「慎重に検討する」ではなく、出産手当一時金の引き上げを「即決」してほしいものです…。そして妊娠・出産費用をゆくゆくは無料に、それかせめて保険適用にしてください…。

ふんふん

産んでからがお金がかかるんです…せめて妊娠と出産費用の負担を減らして欲しい…

まとめ

費用別にまとめてみました。

内容費用
妊婦健診約85,500円
分娩費用(無痛分娩費用と新生児管理費込み)約1,070,350円
入院費用(B個室で5日間)181,800円
合計約1,337,650円

住んでいる地域や産院によって費用は大きく異なってくると思いますが、妊娠してから退院まで結構な金額が必要になってきますね。都内は全国で分娩費用が一番高く、また無痛分娩となるともっと金額が上がってくるとは聞いていたましたが…「高いな…」と身に沁みて実感します。

これから都内で妊娠・出産を考えていらっしゃる方は、一度家計の見直しや自分の住んでいる自治体の補助や産院についてあらかじめリサーチしておくと、心構えができてよいかもしれません。

以上、私個人の場合の現時点で想定している妊婦健診〜出産費用のまとめでした。どなたかの参考になれば幸いです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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