[棋譜巡り]稲葉陽 八段 vs. 羽生善治 九段 第79期順位戦A級7回戦

今回ご紹介するのは

2021年1月21日に行われたA級順位戦の稲葉 陽 八段対羽生善治 九段の一局です。

お二人とも2勝4敗という状況で、残留争いがちらつく位置にいてとても大切な一局。

Has

相掛かり棒銀模様の将棋になりました。

相掛かりのねじり合いは複雑になる事が多く、中盤から悩ましい展開になり易いですね。

終盤の見応えは凄かった…!

それでは始めます。

開始日時:2021/01/21 10:00:00
終了日時:2021/01/21 23:35:00
棋戦:順位戦
場所:東京・将棋会館
持ち時間:6時間
消費時間:110▲333△348
手合割:平手
先手:稲葉 陽 八段
後手:羽生善治 九段
戦型:相掛かり

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩 △1四歩
▲3六歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲5八玉 △8二飛 ▲8七歩 △8三銀 ▲7六歩 △7四銀
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8五銀 ▲7五歩 △2三歩 ▲2五飛 △7二金 ▲5五角 △3四歩
▲2二角成 △同 銀 ▲8八銀 △5二玉 ▲3五歩 △3六角 ▲2六飛 △3五歩 ▲7七桂 △7六銀
▲7四歩 △8四飛 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三銀 ▲6六角 △8二飛 ▲2八飛 △2二歩
▲3七銀 △5四角 ▲4六銀 △7四歩 ▲5五銀 △8七銀成 ▲8三歩 △同 飛 ▲5四銀 △7八成銀
▲5三銀成 △同 玉 ▲6五桂 △5二玉 ▲8四歩 △8二飛 ▲8七銀 △6八金 ▲4八玉 △6四銀
▲7六銀 △6五銀 ▲2三飛成 △同 金 ▲6五銀 △2四飛 ▲3八玉 △6七金 ▲5五角 △8四飛上
▲1六角 △8九飛成 ▲2五銀 △同 飛 ▲同 角 △2六桂 ▲3七玉 △4九龍 ▲4六玉 △3三桂
▲5四銀 △2五桂 ▲3二飛 △4一玉 ▲4三銀不成 △4五歩 ▲同 玉 △4七龍 ▲4六歩 △2七角
▲4四玉 △4六龍 ▲同 角 △4五金 ▲5三玉 △4四銀 ▲5四玉 △4六金 ▲6五玉 △7三桂
▲投了
まで110手で後手の勝ち

朝日新聞社さんが公式で対局動画を出してくださっています。

ファンとしてこういうのは本当に有り難いです🥺✨

先手:稲葉 陽 八段
後手:羽生善治 九段
戦型:相掛かり

今回ご紹介するのは

2021年1月21日に行われたA級順位戦の稲葉 陽 八段対羽生善治 九段の一局です。

相掛かりの序盤からの羽生先生の棒銀模様。角をうまく捌きながら局面が複雑になっていきました。

目次

気になった一手

[棋譜巡り]稲葉 陽 八段 vs. 羽生善治 九段 第79期順位戦A級7回戦

先手が☗5五銀と角取りにでた局面でなんと後手の羽生先生は角銀交換を享受し、☖8七銀成と勝負に出ました。

先手の稲葉先生もいきなり角を取りに行ったり成銀を取らず飛車先に歩を打ち相手の反応を伺ってから角を取り5三成銀と指して行きました。上手く飛車先を抑え込めましたが…

[棋譜巡り]稲葉 陽 八段 vs. 羽生善治 九段 第79期順位戦A級7回戦

その代わりに☖7八成銀、☖6八金の連携が厚い上に、☖6四銀と玉頭をしっかりと守られ手厚い指されてしまいます。

あまり手の無くなってきた先手は銀を攻めに活かしながら飛車を切って勝負をかけていますが、

そこで羽生先生の冴え渡った一手が放たれました。

攻めと守りの両得手

[棋譜巡り]稲葉 陽 八段 vs. 羽生善治 九段 第79期順位戦A級7回戦

☖2四飛車打としました。

私だったら☖8九飛車打から☖3六桂打を狙うくらいしか思い浮かばないのですが、なんとこの控えて打っている飛車が詰めろになっています。さらに自玉の守りにも効いているので一石二鳥という訳ですね。いやあ〜凄い🙄

☗3一角打など緩い手を指すと☖2八飛車成以下詰み

なので☗2八玉と飛車成を防ぎます。その後角を狙いながら後手の飛車を手順に攻めに使えるようにして、もう一勝負です。

先手も攻防の☗1六角打と飛車を銀で捕獲する余地を残しながら自玉の守りにも使える位置を狙いました。しかし、☖8九飛車成の局面も先手玉が☖4九竜☗同玉☖2九飛成から詰めろになっている為、銀を打って飛車を取りに行きますが、誘いに乗って局面を決めに行きました。

[棋譜巡り]稲葉 陽 八段 vs. 羽生善治 九段 第79期順位戦A級7回戦

☖2六桂からの☖49竜の局面もまた☖3六金打からの詰めろになっている為に上部に脱出を図りますが、☖3五桂と跳ねこれもまた金打からの詰めろ…

詰めろを外すために銀を上がりますが、角を取られてしまいます。

いよいよ逃げ場のなくなった先手は☗3二飛車打と王手をかけますが、ここでの羽生先生の一手がまたカッコイイ…✨

なんと☖4一玉の顔面受け。詰まない事を見切っているのと、攻めの駒を消費したくなかったんでしょうが、これまた凄い。

☖6一玉は☗5二銀から詰み
合駒を打つと後手玉を詰めきれないかも

こういう判断を終盤にしっかり出来るので強いんでしょうねえ。

しかし勇気のいる一手ですね…稲葉先生は☗43銀と詰めろをかけます。

後は後手玉が詰むかどうかの勝負なのですが、綺麗に羽生先生が詰ませました。

歩打ちから入りました。

[棋譜巡り]稲葉 陽 八段 vs. 羽生善治 九段 第79期順位戦A級7回戦

桂馬や端の香車が活躍するような綺麗な収束を迎えての詰みになります。

☖7三桂を見て稲葉八段の投了となりましたが

投了以下の最後の流れまで並べてみましたのでご覧下さい☺️

素晴らしい棋譜でした。

これだから将棋はやめられない✨

21手詰め
27手詰め

まとめ

いかがだったでしょうか?

個人的には白熱した見応えのある将棋で、後から見返したくなる素晴らしい戦いだったと思います。

お時間がある際に最初からゆっくり並べて考えてみるのも良いかと思います。

参考になれば幸いです☺️

それではまた。

先手:稲葉 陽 八段
後手:羽生善治 九段
戦型:相掛かり
[棋譜巡り]稲葉陽 八段 vs. 羽生善治 九段 第79期順位戦A級7回戦

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