[棋譜巡り]谷川浩司 九段 対 石田直裕 五段 第34期竜王戦4組昇級者決定戦

Hasの棋譜巡り。

今回は大熱戦となった谷川浩司九段と石田直祐との一戦。

一体どっちが勝つの!?っていう際どい勝負で面白かった〜🥰

自分なりにまとめます。

それでは始めますね!

目次

谷川浩司 九段 vs. 石田直裕 五段 第34期竜王戦4組昇級者決定戦 棋譜

開始日時:2021/02/25 10:00:00
終了日時:2021/02/25 22:05:00
棋戦:竜王戦
場所:関西将棋会館
持ち時間:5時間
消費時間:139▲263△299
手合割:平手
先手:谷川浩司 九段
後手:石田直裕 五段
戦型:角換わり腰掛け銀

▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲2五歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩 ▲6八銀 △7七角成
▲同 銀 △2二銀 ▲4八銀 △6二銀 ▲7八金 △3三銀 ▲4六歩 △7四歩 ▲4七銀 △6四歩
▲3六歩 △7三桂 ▲6八玉 △4二玉 ▲3七桂 △6三銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲1六歩 △1四歩
▲2九飛 △8一飛 ▲4八金 △6二金 ▲6六歩 △5四銀 ▲5六銀 △5二玉 ▲7九玉 △4四歩
▲8八玉 △4一飛 ▲6九飛 △8一飛 ▲5八金 △4二玉 ▲4五歩 △3八角 ▲4四歩 △2七角成
▲4八金 △3六馬 ▲4七金 △3五馬 ▲7五歩 △4六歩 ▲4八金 △6三銀 ▲2四歩 △同 歩
▲2二歩 △同 銀 ▲7四歩 △同 銀 ▲4五銀 △7六歩 ▲同 銀 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲8七銀 △8一飛 ▲8二歩 △7一飛 ▲3六歩 △4五馬 ▲同 桂 △8五銀 ▲8一歩成 △同 飛
▲8六歩 △同 銀 ▲同 銀 △同 飛 ▲7七玉 △8一飛 ▲6三銀 △同 金 ▲7二角 △6五桂
▲6八玉 △7七歩 ▲6三角成 △7八歩成 ▲同 玉 △7七歩 ▲6七玉 △7八銀 ▲5六玉 △5五銀
▲同 玉 △5四銀 ▲同 馬 △同 歩 ▲同 玉 △7二角 ▲6三銀 △同 角 ▲同 玉 △6一飛
▲5四玉 △4三銀 ▲同歩成 △同 金 ▲5五玉 △5四金 ▲4六玉 △4五金 ▲3七玉 △5七桂成
▲7二角 △5一飛 ▲5二歩 △同 飛 ▲6三角成 △4八成桂 ▲5二馬 △同 玉 ▲8二飛 △6二桂
▲7四角 △4二玉 ▲6二飛寄成 △3三玉 ▲3二金 △4四玉 ▲6四龍 △5四歩 ▲5六桂 △投了
まで139手で先手の勝ち

[棋譜巡り]谷川浩司 九段 対 石田直裕 五段 第34期竜王戦4組昇級者決定戦

角換わりから始まったこの将棋。腰掛け銀と成ってから色々と駆け引きがあり、珍しい形から開戦しました。

先手の谷川浩司九段の主張は、玉が囲いに入場していることと、飛車を6筋に振っている事ですかね。しかも金を寄せてからの開戦。良し悪しの判断は難しいですが、☖3八角と打たれても指せるという判断による金寄りなのでしょう。

実際AIの解析でもほとんど差はなかったですし🤔

面白いなあ〜✨

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☗3八金を見て☖6三銀としましたが、この手がどうだったか。これは桂馬の先を銀で守ろうとした手で、先手の飛車が6筋にいるのでありかな〜と思いましたが、この後の流れをみると単に☖8四飛くらいでも良かったのかなと思いました。

ただ、別に悪い手ではなく、気になっただけです。

そして、このタイミングで銀引きではなく☖3六馬と飛車取りに当てる手もあったのかな〜と思って検討してみましたが、

これは角を合わせて先手十分な展開になってしまいそうなので微妙ですね😅

☖3六馬の検討

強く玉で受ける

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角銀交換となり、先手が有利ように見えますが、評価値的には後手が少し有利な状況のようです。

☖8六飛に対して歩で受けたいが、歩を

持っていないので☗7七玉と受けましたが飛車を下段に引いていたので成立する手ですね👀✨

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谷川九段の反撃で、☗6三銀打ちと捨ててから☗7二角打と両取りをかけました。

しかし、この☖6五桂が目を見開く切り返し👀

いやあ〜これは考えてなかった😂

これは☗同歩と取ると☖7一飛として、☗6三角成と取れなくしている。

同歩で検討してみたけど、先手が不利になる変化が多そうなので、ここは☗6八玉が正着か〜🤔✨

☗同歩の検討

☖6三角成が詰めろ

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なんと取れる飛車を取らずに☖6三角成と金を取りました。

指されてみれば納得の一手で、この手は☗5三馬からの詰めろになっています。

なので、後手は王手をかけながら銀で馬を消しに行きました。

この後は先手は玉を使いながらも詰めろをかけて後手玉を追い込んでいきます。

[棋譜巡り]谷川浩司 九段 対 石田直裕 五段 第34期竜王戦4組昇級者決定戦

この☖4三銀が疑問手で、先手の歩を消したかったのと、金も効いていてそのまま王手ができるので成立している手ですが、結果的に玉が薄くなってしまい寄せられてしまいました。

ここは無難に☖6三銀打ちから入っていた方が良かったかもしれません。

光速の寄せ

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いやあ〜しかし、この局面から寄せに行けるんですね…しかもあっという間の寄せでびっくりしました🙄

この後の☗8二飛打に対して、☖6二桂打と合い駒をしましたが、これは☖5三玉と逃げても角打ちから詰んでしまうので仕方ない所。

☖5三玉も詰み

☗7四角打からの☗3二金打が見事ですよね〜✨

そのまま飛車を成ってから☗5六桂打で後手の投了となりました。

投了図以下は同金と取るしかありませんが、歩から入ると、最後は☗6九にいた飛車が活躍し、綺麗に詰みます😂✨

なんて芸術的なんだ…‼️

投了図以下の流れ

まとめ

角換わりの珍しい形からの押し引きがとても興味が湧く一局となりましたね。

捕まりそうで捕まらない谷川先生の玉のスルスルと移動していくのが見ていて気持ちがよかったです✨

最後は光速の寄せも見れてとても勉強になりました🥰

まだまだ活躍して頂きたいですね✨

それではまた🙌🏻

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