[棋譜巡り]渡辺明 名人 対 藤井聡太 二冠 第14回朝日杯将棋オープン戦準決勝

Hasの棋譜巡り。

今回は先日行われてとても話題になった渡辺明名人と藤井聡太二冠との一局です。

見応えある素晴らしい将棋となりました。

それでは始めます。

目次

渡辺 明 名人 vs. 藤井聡太 二冠 第14回朝日杯将棋オープン戦準決勝 棋譜

開始日時:2021/02/11 10:00:00
終了日時:2021/02/11 12:31:00
棋戦:朝日杯将棋オープン戦
場所:東京・有楽町朝日ホール
持ち時間:40分
消費時間:138▲40△40
手合割:平手
先手:渡辺 明 名人
後手:藤井聡太 二冠
戦型:相掛かり

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲3八銀 △7二銀 ▲1六歩 △1四歩
▲6八玉 △9四歩 ▲7六歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3六歩 △5二玉 ▲3七桂 △7六飛
▲1五歩 △同 歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲8二歩 △8六飛 ▲8一歩成 △同 飛 ▲2四飛 △2三歩
▲2五飛 △1六歩 ▲同 香 △同 香 ▲1五飛 △8二香 ▲8六歩 △同 香 ▲1六飛 △1三歩
▲3五歩 △4二銀 ▲8五歩 △同 飛 ▲7七桂 △8一飛 ▲8五香 △8八香成 ▲8一香成 △7九成香
▲同 金 △8一銀 ▲4五桂 △5四銀 ▲6五桂 △4五銀 ▲7三桂不成 △7一金 ▲8一桂成 △同 金
▲8九香 △8二歩 ▲同香成 △同 金 ▲7一飛 △5一香 ▲2四歩 △3四歩 ▲2三歩成 △同 金
▲3二銀 △5五角 ▲8三歩 △7七角成 ▲5八玉 △8三金 ▲2三銀成 △5五角 ▲7二飛成 △6二桂
▲3二成銀 △6五桂 ▲6六金 △2八角成 ▲2六飛 △5七桂成 ▲同 玉 △5四香 ▲5六歩 △同香上
▲同 金 △7三馬 ▲7一龍 △5六銀 ▲同 飛 △4五桂 ▲5八玉 △4四歩 ▲4一銀 △4三玉
▲7三龍 △同 金 ▲6一角 △5二金 ▲7八香 △9九馬 ▲7三香成 △5五香 ▲5二角成 △同 香
▲4二成銀 △5四玉 ▲4六桂 △6四玉 ▲6三成香 △同 玉 ▲5二銀不成 △7三玉 ▲6三金 △8三玉
▲8七香 △8五歩 ▲8四歩 △7四玉 ▲7五銀 △同 玉 ▲7六金 △7四玉 ▲5五飛 △5七銀
▲6九玉 △6八歩 ▲同 金 △同銀成 ▲同 玉 △5七金 ▲同 飛 △7七角 ▲投了
まで138手で後手の勝ち

相掛かりになったこの対局。微妙に順番は違うのですが、最近流行している形からの渡辺名人の工夫の一手がありましたね。

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このタイミングでの☗1五歩!

これは手抜けないでしょ?という問いかけでこのタイミングなのですが、後手の角が狭いのでこれは手抜けませんね。

☖同歩となりました。

この辺りの細かい駆け引き。

多分ですが、1月28日に行われた羽生善治九段対森内俊之九段とのヒューリック杯予選の棋譜が参考になっていそうですね。

というのも、この戦形で端を絡めたのが羽生先生の構想だったのですが、タイミングが遅く手抜かれてしまったので、そのまま後手に流れを持っていかれてしまったので、改良したのかな〜と勝手に考察してしまいました☺️✨

将棋は少しタイミングが違うだけでまるで違う内容になってしまうので、タイミングはとても重要になってきます。

こういう小さい所での発想は本当に勉強になりますね☕️

藤井二冠もこの辺りは把握しているのでしょう。☗8二歩打ちに対して、森内先生は桂馬を跳ねてから銀で取ったので陣形を崩されてしまっていましたがさらに端が加わっているのは振りとみて、桂損でも飛車が戻る展開で先手は歩切れ。これで戦えると判断したのでしょう。

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この辺りはいかにも作戦練って来ましたという手。

Has

いやあ〜自分は初見で考えてこれは打てません…

これは☖8六歩打ちを消す為の歩で、☖同香と取らせることで攻めを緩和しているのと同時に、先手も香車を取る一手の余裕を作った手。

素晴らしい手筋です✨

☗6五桂打ちの局面では☖4五銀と強く攻め合いましたが、☖7二銀もあったかと。

でも玉が上ずるし、良し悪しは微妙ですかね…

気になる一手

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先手渡辺名人の指したこの何気なく見える☗2四歩打ち。

飛車も1筋にずれてますし、先程まで、後手玉の左側を攻めていたのにいきなりのなんでそこに歩?

と思うかもしれませんが、この手がかなり厳しい。

角頭はやっぱり弱点になってしまうんですよね。

後手は歩をついていないので陣形がかなり窮屈。

☖同歩に☗2三歩打ちで角を逃げても銀打ち。金で取っても☗3二銀打ちと挟撃体制を築くことが出来るようになります。

まさにこのタイミングしかない…!!という所で打てるのが痺れますね😳

視野が広いって羨ましいです🥺

自分も渡辺名人のような手が打ちたいなあ〜。

そして劣勢になってからの藤二冠の指し回しが粘り強い…!!

後手玉は斜め駒の銀や角などを渡すと自玉が詰んでしまうという状況にも関わらず

ギリギリの所で攻めを繋げていきます。

☖7七馬や☖4四歩などはなかなか思いつかないですし、馬を差し出すことで自玉を守るような流れに持って行けていて凄い…

[棋譜巡り]渡辺明 名人 対 藤井聡太 二冠 第14回朝日杯将棋オープン戦準決勝

☖7七馬については二つの馬取りになっていたのでどうせなら飛車と交換したいとの機転をきかせた一手で、先に☗5五金とさせることで☗8二飛成も防いでいる凄い手になっています。

本当に局面がよく見えていますね👀

問題の局面

[棋譜巡り]渡辺明 名人 対 藤井聡太 二冠 第14回朝日杯将棋オープン戦準決勝

ギリギリの攻防から、先手の渡辺名人が藤井二冠の玉を追い込んでいきます。

ただ、これも簡単ではなさそうな局面が続く。

中段玉は寄せにくいとはまさにこの事ですね🤔

1分将棋となってしまっている中で指されたこの一手。

[棋譜巡り]渡辺明 名人 対 藤井聡太 二冠 第14回朝日杯将棋オープン戦準決勝
Abema TVより引用

☖8五歩打ちと紛れを求めて指しましたが、ここで☗8四歩打ちと指し、後手は☖7四玉と上がれたので詰まなくなってしまいました。

渡辺明名人のブログにも記載したありましたが、ここは☗8五香と強く踏み込んでから☗7三金と王手するのが正解だったようです。

☗8五香から詰み

いやあ〜1分でこれは見えないです笑

最後は☖5七銀から詰ませにいきます。これを同飛車と取ると、途中で王手金取りの筋があり、後手玉を寄せられなくなってしまうので負け。ですので☗6九玉を逃げました。

☗同飛車は☗7六金を抜かれる

そして☖6八歩打ちからさらに寄せに入ります。

☗5九玉と逃げるのは☖6九飛車打ちから詰み。

☗7八玉と逃げるのも☖6九角打ちから飛車を打って詰み。

なので本譜の流れになりましたが、最後は綺麗に☖7七角で詰ませて渡辺名人の投了となりました。

投了図以下の一例

投了ず以下は☗同金から精算しても☖7九飛車打ちから逃げ切れません。

まとめ

渡辺明名人の新構想から優勢を広げた将棋でしたが、藤井二冠の粘り強い指し回しで、持ち時間の短い将棋ならではの白熱した戦いとなりました。

一瞬のチャンスを掴んだ藤井二冠の強さをしっかりと感じる記録に残る名将棋だったと思います。

この後の決勝戦でも三浦九段に勝利し、朝日杯3度目の優勝となったので

世間でもかなり話題になっていましたね☺️

個人的にはこの相掛かりの将棋は見応えがあるのでもっと研究が進んでほしいなと思っています。

先手でなんとか勝ちたいですね…笑!

期待しています。

それではまた🙌🏻

https://twitter.com/nikkan_editors/status/1360031649451429890?s=20
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